董卓の手の者により捕らわれの身となった大喬であったが、
十数日に渡る陵辱に耐え、どうにか呉の武将達の活躍で救出される。

これを受け、二喬に対する警備が厳重化することとなった。
しかし、これにともない今まで足を踏み入れることかなわなかった深奥殿にまで警備の男達が出入りするようになる。


ある夜のこと本来なら男女二人の組で警護すべき大喬の寝室を訳あって若い青年が一人で守っていた。
青年は緊張の面持ちを見せながらも、決して男が近付くことの出来ない殿内にいることで多少興奮しているようだ。

大喬は今入浴中のはずである。
暗い廊下、人気のない暗闇の中、思わず妄想が膨らんでしまう。そんな自分を恥じながら心中での葛藤を繰り返していると・・・

「あ・・・・・」

「!?」

微かな物音が聞こえた。彼はとっさに武器を構え周囲をうかがうが、何も変わったこがない。
気のせいかと思い武器を納めようとした時、ふたたび、

「あん・・・あぁ・・・・・」

若い女の声。しかもどことなく艶めいた。
最も近くにいる女兵といえどここまで声が届くはずがない。と、いうことは・・・・・?

(大喬様・・・・・?)

青年は思わずつばを飲み込みこんだ。先ほどまでの様々な妄想が蘇る。
もう我慢は出来なかった。
周囲に人気がないことを改めて確認してから扉の微かな隙間から室内を覗きこんだ・・・!

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